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2022.08.15【医師が解説】ケアシス(エレクトロポレーション)とは?しくみ・効果

こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。

当院は、横浜市営地下鉄センター南駅から徒歩1分、横浜市都筑区にある美容皮膚科クリニックです。2008年に開院し、今年で15年目を迎えました。現在、年間約1万人の診療を行っております。
今後ブログを通して、美容皮膚科や形成外科に関連するテーマで皆様に分かりやすく情報を提供していきたいと思います。

今回は、夏の紫外線によってダメージを受けた肌に効果的な「ケアシス(エレクトロポレーション)」ついてお話いたします。1年を通して人気の治療ですが、夏から秋にかけてこれからの時期は特におすすめです。まずはケアシス(エレクトロポレーション)とは何か、しくみ、効果についてご紹介します。

【次回の記事】「ケアシス(エレクトロポレーション)がおすすめの方・イオン導入や自宅用機器との違い」はこちら
【次々回の記事】「ケアシス(エレクトロポレーション)の施術の流れ・頻度・注意点・まとめ」はこちら

1.ケアシス(エレクトロポレーション)とは?

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1-1.もともとガン治療で確立した医療技術

エレクトロポレーションは、もともとガン治療における遺伝子研究で臨床をかさねて確立した医療技術です。電気パルスを用いて、皮膚の細胞膜に一時的に隙間を開けることで、表面からは浸透しづらい成分を肌の深部へ浸透させることが可能です。針を使わず電気の力で孔(あな)をあけることから、電気穿孔(せんこう)法やノーニードルセラピーとも呼ばれています。

1-2.医療技術を応用した美容機器

当院で使用しているのは、従来のエレクトロポレーションを進化させたもので、マイナス20度まで冷却しながら美容成分を肌に導入することが可能な「ケアシス」です。冷却機能によって血管が収縮されるため、美容成分が肌に長時間とどまり効果を発揮します。

2.ケアシス(エレクトロポレーション)のしくみ

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肌表面は細胞が隙間なく積み重なっており、異物が侵入するのを防ぐバリア機能が備わっています。そのため美容成分を塗布しても、肌深部までは浸透しません。ケアシス(エレクトロポレーション)を使用することで、細胞と細胞の間に一時的に通り道がつくられ、通常は浸透することない分子の大きなヒアルロン酸などの美容成分を肌の奥深くまで導入することが可能です。

3. ケアシス(エレクトロポレーション)の効果・メリット

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3-1.肝斑の改善

当院でもご相談の多い肝斑は、肌の中で炎症が起こり色素沈着してシミのように見える症状です。肝斑の改善には、炎症を抑える"トラネキサム酸"が特に有効です。トラネキサム酸の内服薬もおすすめですが、ケアシス(エレクトロポレーション)を使用することによって、患部に直接トラネキサム酸を導入することが可能です。

3-2.シミ・くすみ・色素沈着・茶クマの改善

当院では、ケアシス(エレクトロポレーション)の美容液に"ビタミンC誘導体APPS"を使用しています。APPSは肌への浸透力が高く、従来のビタミンC誘導体にくらべて100倍以上と報告されており、ビタミンCの効果を肌深部で発揮します。ビタミンCの効果は多岐にわたり、シミ・くすみ・色素沈着の原因といわれるメラニン合成酵素の活性を阻害します。茶色っぽく色素沈着をしてしまったクマにも有効です。また、医療機関でしか扱うことのできない"プラセンタ"を美容液に使用しており、血行促進作用があるためくすみの改善に効果的です。

3-3.乾燥・小ジワ・ハリの改善

乾燥は冬にするイメージですが、夏でも肌は乾燥してしまいます。その原因はエアコン・発汗による肌の水分量低下・強い紫外線など様々です。ケアシス(エレクトロポレーション)の美容液に含まれる"ヒアルロン酸"が肌の深部まで導入されるため、潤いを補給し乾燥による小ジワを防ぎます。また、"ビタミンC誘導体APPS"には高いコラーゲン増生作用を有するので、内側からハリのある肌に導きます。他にも"プラセンタ"が真皮層のコラーゲン・エラスチンを生成を促し、肌の保湿に効果を発揮します。

3-4.日焼け後のダメージケア

紫外線が強くなっているこの時期、気付かないうちに肌はダメージを受けています。マスクをしているし...曇っているから...と日焼け止めを塗らなかったり、しっかり日焼け止めを塗っていても汗で落ちてしまったり、うっかり日焼けをしてしまったというご相談を多くいただきます。赤みが出てしまっている場合はもちろん、陽にあたってしまったかなという時は、ケアシス(エレクトロポレーション)がおすすめです。
美容液に含まれる"トラネキサム酸"は炎症を抑える効果の他にも、メラニン生成をおさえシミを予防します。"ビタミンC誘導体APPS"にはチロシナーゼと呼ばれるメラニン合成酵素の活性を阻害する効果があり、シミを根本から予防します。他にもシミやシワの原因のひとつである「紫外線UV-B波による脂質過酸化」を防止する効果があります。ケアシス(エレクトロポレーション)にはマイナス20度まで冷却できる機能があるので、日焼けによる赤みやヒリつきのある肌にも心地よく感じられます。

3-5.レーザーなどの他治療による赤みやほてりを改善

レーザー治療などは単体で受けていただくことはもちろん問題ありません。ですが、ケアシス(エレクトロポレーション)で美容成分を肌深部に導入するとより肌の状態が良くなりますし、冷却機能によって肌のクーリング効果もあります。

3-6.他治療との組み合わせのメリット

ケアシス(エレクトロポレーション)は単体でも人気ですが、他治療と組み合わせて施術する方もとても多いです。特にレーザートーニングやライムライトと組み合わせるとシミ・肝斑の改善に相乗効果がありますし、ピーリングやジェネシスと組み合わせると不要な角質が除去されている状態なので、より美容成分が効果を発揮します。

今回のご紹介はここまでです。次回更新は8月22日(月)、「ケアシス(エレクトロポレーション)がおすすめの方・イオン導入&自宅用機器との違い」についてご案内いたします。


ケアシス(エレクトロポレーション)の治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。今後も当院で人気の施術について情報を発信していきたいと思います。また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、友達追加もお待ちしております!


PROFILE

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山崎 和紀(やまざき かずのり)

杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任

日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医


アンデュースキンケアクリニック
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