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2025.05.15【医師が解説】ダウンタイムなく引き締め・小顔を叶える!ボルニューマ◆ボルニューマとリフテラⅤ(HIFU)の違い、施術動画とQ&A、施術の流れ・頻度、注意点、まとめ

こんにちは、アンデュースキンケアクリニックの山崎です。

 今回も、前回に引き続きダウンタイムなく引き締め・小顔を叶える「ボルニューマ」について解説させていただきます。


4.ボルニューマとリフテラV(HIFU)の違い

 ボルニューマを取り扱い開始してから、カウンセリングで「ボルニューマとリフテラVどっちがいいか分からなくて・・・」とご相談いただくことがあります。いずれも優れた治療機ですが、それぞれ少しずつ効果が異なりますので、比較してご説明していきます。

ボルリフ違い表.png



-1.使用するエネルギーと加熱範囲の違い

ボルリフ.png

 ボルニューマはRF(高周波)の力を使って肌に熱エネルギーを与えます。リフテラVHIFU(高密度焦点式超音波)の力を使って肌に熱を与えます。

 エネルギーの違いによって熱の入り方が異なり、ボルニューマの場合は肌に対してじんわりゆっくりと熱を加えてエネルギーを少しずつためていくようなイメージで、これをバルクヒーティング(広域加熱)といいます。一方リフテラVは、一点(高密度)に集中して(焦点式)熱を加え、一気にエネルギーを入れるようなイメージです。



-2.持続期間の違い

  ボルニューマは、コラーゲン収縮による即時的な引き締めと、24週間程からコラーゲン生成による引き締め効果が期待できます。1か月後には効果がMAXになり、約2~3か月持続が期待できます。

 リフテラVは、コラーゲン収縮による即時的な引き締めと、24週間程からコラーゲン生成によるリフトアップが期待できます。その後、1か月かけて効果がMAXになり、約1~2か月程の効果が望めます。

 どちらも3.0mmに照射していますが、持続期間が異なりますので、月に1回しっかりとケアをしたい方はリフテラVを、忙しくてあまり時間が取れない中でもしっかりとアンチエイジングを続けたい方は2か月に1回のボルニューマをおすすめします。



-.得意分野・効果の違い

 ボルニューマは40~50℃でバルクヒーティング(広域加熱)を行う、脂肪燃焼が得意な治療機です。この温度は、お風呂や温泉の温度くらい~手を入れてしばらく触っていられるくらいの熱さのイメージです。口横のもたつきやぼやけたフェイスライン、二重アゴにより効果が期待できる施術です。

 表情を作っていなくても口横のもたつきが気になる方は、加齢によって脂肪を支えていた組織が緩み、本来なかった場所に脂肪が下垂してきている場合があります。よく患者様が「ブルドックみたいになってきてしまった」と例えられることがありますが、そういった方にはボルニューマがおすすめです。ぼやけたフェイスラインや二重アゴも同様で、「アゴ下がすっきりして、横顔が綺麗になった気がする」「顔周りがシュッとしたからか、友人から痩せた?と聞かれた」といったお声もいただいております。

 リフテラVは狙った部分へ熱を加えることが得意な治療機です。ボルニューマと比較すると高温で、070℃まで加熱することができます。鍋でお湯沸かす場合だと、60℃くらいから小さな泡が出始めて、70℃になると小さな泡が段々と増えてくるような温度です。数字で見ると高温でかなり熱く感じると思ってしまいそうですが、加熱される範囲が一点に絞られているため、熱さはほとんど感じずほんのり温かいくらいです。小学生の時の理科の実験で習った、虫眼鏡で太陽の光を集めて紙を焦がした時のようなイメージで、一点に対して強い熱を加えることで、しっかりとしたリフトアップ(引き上げ)感があります。

 「たるみ」といっても、原因はひとつだけではありません。乾燥や紫外線のダメージにより、真皮を支える役割を担うコラーゲンとエラスチンの断裂や欠乏、水分や潤いを保つ役割のヒアルロン酸の減少が原因になります。また、肌深部の皮下脂肪の緩みや筋膜・靭帯の衰えなどでもたるみが起こります。

 今回はよくご質問のあるリフテラⅤとの違いをご説明しましたが、当院に導入しているリフテラⅤ以外のたるみ機器にも、それぞれに少しずつ違った特徴があります。原因の異なるたるみを軽減するには、色々な部分にアプローチできるような施術を組み合わせて行うと、さらに効果が得られます。しっかりと効果を出したい方は、リフテラVやウルトラセルQ+といったHIFU機器やサーマクールCPTといった、他の高周波機器を併用することをおすすめしています。来院回数を1度で済ませたい方や、早く効果が欲しい方は、同日に照射することも可能です。


 リフテラウルトラセルサーマクールCPTは以前のコラムで詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。



基本の周期

基本の周期表.png



より効果を実感したい方向け周期①

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より効果を実感したい方向け周期②

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より効果を実感したい方向け周期③

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5.ボルニューマの施術動画とQ&A


【施術した内容】

 今回は、フェイスラインとアゴ下のたるみや脂肪が気になっている、数名の方にご協力いただきまして、施術を行いました。照射部位は全顔+アゴ下の範囲で、300ショットの照射を行っています。


【ビフォーアフターと施術に関するQA

Q.施術直後はどのような感じですか?

  <症例1:60歳代後半、女性>

当日BA 駒井さん.png


  <症例2:50歳代前半、女性>

当日BA.png

A. 施術直後もダウンタイムはありません。施術直後は、熱を加えた影響でほんのり赤みが出る場合がありますが、当日中に徐々にひいていきます。日常生活の制限はなく、施術後からメイクや入浴も可能です。個人差がありますが、直後はなんとなくむくみ感が取れてすっきりしたような感覚があります。



Q.いつから効果がでますか?

ボルニューマB1.png

A.即効性もありますので、翌日くらいからハリ感・化粧ノリがいい感じなどの肌質改善効果を感じていただける場合がありますが、熱エネルギーが加わった肌のコラーゲンが再構築される過程で時間をかけて徐々に効果が表れることが多いです。ほとんどの場合は、約2週間後から引き締まった感じが出始め、約4週間後に効果のピークになります。

 この方は顔全体のたるみがお悩みの50歳代前半の女性です。体重は変わっていないそうですが、ボルニューマを照射して1か月後には、フェイスラインやアゴ下がとてもすっきりしています。また口横のたるみや頬のへこみ部分も浅くなり改善したとのことでした。

 結婚式や同窓会などの大切なイベントまでにケアされたい方は、当日の1か月前くらいに施術されるとよりしっかり効果が出た状態になると思います。



Q.効果はどれくらい続きますか?

ボルニューマ12.png

A.効果の持続期間には個人差がありますが、大体2か月ほどで効果がなくなってきます。最初の3~4回はあまり期間を空けずに2か月に1回くらいのペースで照射することをおすすめしています。そうすると段々と肌の土台が出来上がっていきますので、その後からは3か月に1回くらいのペースに伸ばしていただくと良いと思います。また、リフトアップ効果の高いウルトラセルQプラスやリフテラVといったHIFUとセットで組み合わせて行うことでより高い効果が得られ、持続時間も長くなります。忙しくてご来院の時間があまり取れないといった場合には、同日に施術をお受けいただくことも可能ですので、ご予約時または医師とのカウンセリング時にご相談ください。



Q.施術中の痛みはありますか?

A.じんわりと温かく感じる程度なので、強い痛みを感じることはありません。アゴ下やフェイスラインなどの皮膚が薄くて骨が近いところは熱がこもりやすく、ショット数を重ねると熱さを感じやすくなります。熱さが辛いようであれば、4段階の振動と冷却機能を使用して痛みや熱さをコントロールします。施術中にも看護師が痛みや熱さの確認をさせていただきますので、ご安心ください。




6.ボルニューマの施術の流れ・施術の頻度

6-1.予約

 ボルニューマが気になる、施術をしてみたいという方は、お電話で予約をお願いいたします。当日でも予約状況により施術は可能ですが、事前の予約をおすすめします。

ご予約はこちら


6-2.カウンセリング

 ボルニューマをご希望の方には、医師によるカウンセリングがあります。症状の悩みやご不安に思っていることがあればお気軽にご相談ください。


6-3.施術

まとめ施術風景画像.png


6-4.施術後

 施術後、赤みが出る場合がありますが、当日中に引いていきます。日常生活の制限はございませんので、直後からメイクも可能です。少しでもご心配なことがあれば、必ず医師が診察いたしますのでお気軽にお申し付けください。


6-5.次回の施術、頻度

 個人差はありますが、少しずつコラーゲン生成が始まり、1か月でコラーゲンの再構築が完成されますので、ピークを過ぎた2~3か月に1回のペースでの施術をおすすめしています。



7.ボルニューマの注意点

様々な効果を期待できるボルニューマですが、下記に該当する方はお受けいただけません。

・皮膚に炎症を起こしている方(強い日焼け・皮膚炎など)

・妊娠中、妊娠の可能性がある方

・金の糸の施術を受けたことがある方

・治療部位に金属プレートを埋め込んでいる方(歯科インプラント等は除く)

・他院で4週間以内に美容治療を受けた方(部位やレーザーの種類によって可能な場合があります)

・ペースメーカーまたは内部除細動器を装着している方

・糖尿病や創傷治癒に体質的障害がある方




8.ボルニューマのまとめ

まとめ女性.jpg

・ボルニューマは、韓国のCLASSYS社が開発したスキンリジュビネーション(肌の再生・若返り)治療を目的とした、高周波のたるみ治療機器です。

・痛みのコントロールのため、連続的な水冷式冷却機能や4段階の振動・冷却機能、クイッククーリングモードが搭載されています。これらの機能を使用しながら、じんわり熱を感じるような温かさで、痛みなく施術を受けることができます。

安全で効果的な照射のため改良された、特許取得のチップを使用しています。チップ先端は淵の丸みや表面の湾曲、またチップ自体は角度に合わせて傾斜、肌に触れる面には金を使用するといった改良がされました。

ほうれい線や口横のもたつき、ぼやけたフェイスライン、二重アゴ、小ジワ・毛穴・肌質などの改善効果があります。

・効果は段階的に出てきます。翌日くらいからはハリ感・化粧ノリがいい感じなどの肌質改善効果が感じられます。約2週間後から引き締まりはじめ、約4週間後が引き締め効果のピークになります。2~3か月に1回の施術をおすすめしています。



ボルニューマの治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。



アセット 5.png
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 最後までお読みいただきありがとうございました。次回更新は7月頃、国産の新導入機器「メソナJ」についてご案内いたします。また、Instagram公式アカウントLINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、フォロー&友だち登録をお願いいたします!




PROFILE

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山崎 和紀(やまざき かずのり)

杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任

日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医


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